廃校モールプロジェクト始動

廃校モールプロジェクト始動

2020年の第3回日経ソーシャルビジネスコンテストに参加してから3年が経ち、ようやく大手企業による戦略的寄付を活用した地域イノベーションモデルの社会実装の第一歩を踏み出すことができました。

愛媛県宇和島市において、ソーシャルデザイン・ラボが業務提携しているネットイヤーグループが企業版ふるさと納税と廃校利活用を通じた地域経済活性化の領域で包括連携協定を締結し、先日、廃校となっている旧石応小学校の使用許可と廃校リノベーションの用途として企業版ふるさと納税を活用した地域イノベーションセンター事業がスタートしました。

ソーシャルデザイン・ラボでは廃校のリノベーションと施設管理を一括で受託するとともに、地域イノベーションセンターとして地域創生につながる新たな企画を検討していきます。

Beach Village KOKUBO

1校目となる旧石応小学校は「ビーチビレッジ石応(こくぼ)」という名称で2023年11月のプレオープン、2024年4月のグランドオープンを目指してリノベーション工事を開始しました。廃校の目の前にリアス式海岸の宇和島では貴重な砂浜があり、地域の方が大切に守っている石応地域の象徴となっています。これから関係人口を増加させるためのコンテンツとしても活用させて頂くことから、この名前としました。

トランジションタウン宇和島

地域の方と新たなコミュニティづくりに取り組む手段の一つとして、トランジションタウン宇和島の立ち上げを宣言しました。地域創生に関心の高い都市部の方と地域の方々を連携しながら、次のような活用を予定しています。

■釣り旅ベース
四国の西海岸は釣りのメッカとして知られています。太平洋から黒潮が常に流れこむ豊かな海流の影響で魚影が濃く、磯釣りはもちろん、波止からちょっと竿を伸ばすだけでも多様な魚種を狙えます。
宇和島の人々の当たり前を、地域外の人たちとの交流ツールとして、一緒に「真の豊かさ」について考えます。

■学校菜園
みかん山を学校菜園として保有しています。柑橘を中心とした協生農法を取り入れながら、生態系の理解を深め、レジリエンス高めるための地域での食傷自給について考えます。

■うぇぶすりーこいん
ブロックチェーンベースの地域通貨で地域経済活性化に挑戦します。

■うぇぶすりーだお
デジタル技術を活用し、デジタル生徒会やデジタル村民協議会といった、新しい地域自治のカタチによる地域コミュニティの活性化に挑戦します。

■アニマルランド
旧石応小学校の飼育施設を利活用し、資源循環型農業を実践するとともに、生態系の理解を深めます。

■手仕事屋
「高揚感の再体験」をコンセプトに、布ぞうりの制作など、地域の高齢者による古着のアップサイクルを通して、生き生きとした暮らしにつなげます。

■地域見守り隊
デジタル技術をフル活用した、緩やかな地域の見守りについて考えます。

これからの我々の活動に関心を持って頂ければ幸いです。

個人の方からの寄付での支援もお待ちしております。