【ゼロから学ぶXR技術 #1】 知識と経験のない人にイノベーションは起こせない
「ゼロから学ぶXR技術」の連載は、当ブログの趣旨から分かるとは思いますが、読者の皆さんがXR技術を学ぶためのノウハウ記事ではなく、私がそれを学ぶ過程から、皆さんにイノベーションへの気づきの提供を狙っています。
手軽に技術も学びたい社会人の方には、こちらをおすすめします。
Udemyさて、私は新規ビジネスを検討する際、そのビジネスアイディアにイノベーティブな視点が含まれているかどうかを、最も重視しています。特に新規ソーシャルビジネスにおいて、一定規模の社会的インパクトを求めるなら、全く新しい製品やサービス、もしくは既存概念の再発明による、市場創造型のイノベーションを狙うことになるでしょう。(イノベーションの類型についての考えも、近く投稿します。)
なぜXR技術なのか?
私はXR技術に、社会貢献領域においても全く新しい市場を生み出すポテンシャルを感じています。ウィキペディアによると、XRとは、
https://ja.wikipedia.org/wiki/XR
と説明されています。
IoTの進化と5Gの正式サービスが開始され、漫画やアニメ、ラノベなどで表現される仮想世界が、現実世界を模したデジタルツインとして実用化されようとしています。そうなれば、XR技術を用いてい、自分の分身であるアバターをそこに導入しようと考えるのはとても自然な流れでしょう。
知識と経験のない人がイノベーションの着想を得ることはない
昨今の顧客体験を重視する流れから、「デザイン思考」が流行しています。ワークショップもいたるところで行われており、アイディアの発散と収束によるアイディア創発に挑戦する姿をよく見かけるようになりました。ただし、ターゲット市場における知見がない人たちが集まったところで、何事も起こらないというのが定番の結末ではないでしょうか?
そう、イノベーションの世界では「三人寄れば文殊の知恵」は通用しないのです。では、専門家でない人の意見や、他業種の方の見解は不要なのでしょうか?
イノベーションには単なるブレインストーミングは無意味
私は、自問自答を繰り返している、その道のプロフェッショナルに対して、他業種の常識や、素人の素朴な疑問は、イノベーションへの着想を得る絶好の機会として非常に重要な役割を果たすと考えています。(論理の飛躍を得るきっかけ)
すなわち、単に広くアイディアを出したのち、カテゴライズして集約という従来型の単純作業を行うのではなく、有識者に対して、それ以外のメンバーが多様なアイディアをぶつけ、有識者がイノベーティブな仮説やアイディアを閃くことをサポートするプロセスを組み込むことが重要であり、それが可能になるチームを編成できるかどうかがアイディア創出する鍵となります。
XRを独学するのは結構敷居が高い
冒頭に触れたように、私はXR技術に大きなポテンシャルを感じています。しかし、そもそも中身を知らないことには何かを閃きようもありませんし、経験したことのない、知っているだけの知識の活用には限界があります。また、この程度では到底、有識者とは呼べません。そこで、ゼロからではあるのですが、まずは軽い気持ちでチャレンジしてみることにしました。
ところが、いざ始めてみると、あらゆる面で敷居が高い。
- (私のような)Mac使いに厳しい → Windowsへの浮気
- すごいGPUが必須 → 高価なグラフィックボードと大きな筐体
- ヘッドマウントディスプレイ必須 → 高価なうえに広いスペースが必要
- 社会貢献領域からみると異世界 → サブカル領域の方が多く、プロトコル変換が必要。
- プログラムが書けるだけではしんどい → クリエイター系の超基本知識と技能は必要
個々の具体的な試行錯誤については、今後の投稿をお待ちください。
本記事を執筆した時点では、テレワークで大流行のZoom経由で、VTuber風に会議に参加してみたり、Unityというゲーム開発ではデファクトの開発ツールで3Dモデルを使った簡単なプログラムを開発し始めたり、はたまた、息抜のVRゲームでVR酔いしたりしてみたりと、よちよち歩きですがXRの世界を自分のスコープに取り込み始めています。
とはいえ、いきなりオリジナルのVRモデルを自作するのは厳しすぎますし、3Dモデルがないと始まらないので、まずはこちらのサイトで安価に入手したり、VRoid Studioのデフォルトモデルを利用すことをお勧めします。
ココナラでデザインを依頼する私のヘッドマウントディスプレイはこちらで購入しました。価格はどこも似たようなものでしたので、安心の大手家電量販店を選択。おすすめです。↓↓↓
「ゼロから学ぶXR技術」シリーズの第2回は、愛するMacを脇に置き、キーボードがギラギラ光るちょっと下品なモンスターWindowsマシンと向き合うことになるまでのお話を、イノベーションの観点を交えてお伝えしたいと思います。できるかな。。。